2008年 06月 12日
オペラ・椿姫 |
ヴェルディの椿姫は日本人が最も好むオペラだそうだが、新国立劇場は6月このオペラを13日間連続講演する。昨晩はちょうどその中日、疲れや中だるみが気になるところだ。一幕は最悪だ。華やかな舞踏会は全く盛り上がらず、舞台上では見慣れないレールの上を大道具やイスやテーブルが右へ左と行ったり来たり。なんとも興ざめ、散漫のまま幕が下りる。しかし、幕が下りれば拍手喝采、それも音楽は途中、幕が下りかかるやいなやの客席の騒ぎ、もう、帰ろうかと思ってしまう。しかし、シーズンチケットとはいえ決して安くはない。暗然としたまま席を立ち、外気が浴びられるテラスに出て頭を冷やした。
しかし、さすが人気オペラ、2幕からは主役たちも立ち直り、特にジェルモン役のラード・アッタネリが美しいバリトンを響かせ、このオペラの核心へ聴衆を導いて行く。(ボクはメゾやバリトンが好きで、ソプラノやテノールには厳しいのだ)
by leporello1
| 2008-06-12 12:59
| music
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