2019年 02月 07日
映画・バーニング |
村上春樹の初期文学世界はキャッチャー・イン・ザ・ライ、神話と思って読んできた。
ライ麦畑とリトルボーイ、ビッグブラザーだ。
神話は、人間として避けることが出来ない運命、その悲劇が描かれている。
ライ麦畑、井戸に落ちたヘミを誰も救うことが出来ない。
そして悲劇が連鎖する。
映画化された村上春樹はノルウェイの森もそうだったが、今回もまた違和感がある。
この物語はミステリー映画では決してない。
映画は数々の賞をとっている、しかし、賞は映画であって、小説ではない。
映画を観たことは後悔している、小説の乾いた穴が湿ってしまったのだ。
と、ここまで書いて気がついた。
映画は小説ではない。
しかし、映画を観てしまったことは変わらない。
by leporello1
| 2019-02-07 18:24
| movie
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