2018年 07月 10日
オペラ・秋のソナタ |
イングマール・ベルイマンの生誕100年祭、彼の名作13本が来月恵比寿ガーデンシネマで連続上演される。
http://cinefil.tokyo/_ct/17156005
今日のオペラはそのなかの「秋のソナタ」。
イングリッド・バーグマンがピアニストである母、シャルロッテを演じた映画がオペラ化されているのを知ったのは全くの偶然。
週末の新聞の番組表からだった。
ネットで調べるとこれは見逃せない。
しかし、深夜、HDに録画し、いま見終わったところだ。
解説はネットにある。
https://spice.eplus.jp/articles/197433
舞台は全体を包む大きなプロセニアムとその後方の3っつのプロセニアム。
この空間分割は大いに気に入った。
一連のオペラのシークエンスを4っつの空間はそれぞれの継起を音楽として視覚世界を表現する。
その斬新さとスマートさは現代建築を超えている。
簡単にストーリーを記せば、いつも多くのファンに囲まれる一大ピアニストである母と、その奔放な母に置きざりにされた二人の姉妹、長女エヴァと次女レナ。
エヴァは牧師である夫とともに脳性麻痺のレナを牧師館に引き取り面倒をみる。
なにも知らないシャルロッテは演奏旅行のついでにエヴァの誘いで牧師館にやってくる。
音楽と同機したシークエンスを生み出す四つの分節された矩形空間が美しい。
その各々の空間は役割は振り当てられているが、表象はどこまでもミニマムで洗練されている。
その空間の大小は歌唱のメロディーとアンサンブルの広がりに同調し、視覚世界はどこまでも音楽と協和しているかのように感じられる。
by leporello1
| 2018-07-10 19:49
| music
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