2012年 03月 24日
映画・顔のないスパイ |
ここのところ仕事と予定に邪魔されない限り、金曜日は映画を観ることにしている。
それも場末ではなく、椅子もよく音響も優れた映画館でゆっくりと。
昨晩は飲み会だが、今週で終わりそうなので帰り道、深夜だが一人バルトに行った、「顔のないスパイ」。
この手のサスペンスアクションは大好きだ。
DVDでせせこましくストーリーを追うだけの思考の空間ではなく、エンターテイメント、映画館では映画をただただ楽しんでいたい。
しかし、最近この手の映画になかなかお目にかかれない、たぶん人任せで探しかたが悪いのだろう。
冷戦を舞台にした小説や映画は題材も内容も一時代前だ。
今やル・カレやケン・フォレットが描く頭脳戦は見あたらないし、はやらない。
しかし、ハードボイルドやサスペンスの楽しみは知的で粋で哀しい、そしてなによりも納得がいくアクションが醍醐味だ。
加えれば主人公が好むかわった「酒」が隠し味。
元諜報員と若きCIA(今回はFBIではない)エージェント、彼ら二人の世代差が今回のドラマの伏線。
そして知的に絡まる二重スパイのからくり。
英語の会話のみで展開される真実の解明、おっととだが知的遊戯には欠かせない。
緊張する状況の連続だが、エンディングは何となく納得させられてしまう変わることのないアメリカ映画のスタイルだ。
リチャード・ギアは演技は相変わらずだが、年をとり男っぷりはますます良くなった。
深夜、市ヶ谷まで歩いた。
そう、こんな時間と空間も久しぶり、たまのヘッドライト、人影もなく小雨降るなかコートの襟を立て、ハードボイルド気分を楽しんだ。
by leporello1
| 2012-03-24 09:57
| Movie work
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