2018年 01月 07日
映画・ジャコメッティ最後の肖像 |
この映画ではジャコメッティの絵画・彫刻世界ではなく、ひとりの人間の内側世界が描かれている。
その世界は我々の日常的現実とは大きく隔たってはいるが、懸命に生きている一老人姿と言って良い。
しかし、その姿は映像としては決して眼には見えない世界であり、誰にも見えるあるがままの世界は彼には無関係の日常的外の世界にほかならない。
映画の主役はこの見えない世界であり、映像は見えない世界を想像するためのある種の道具に過ぎないのだ。
by leporello1
| 2018-01-07 16:29
| Movie work
|
Comments(0)