2017年 12月 19日
カルテット・アマービレ |
カルテット・アマービレがミュンヘンの国際コンクールで3位となったのは有名だ。
一度、聴いてみたいと思っていたが今日、紀尾井ホールで実現した。
演目はデュティーユとメンデルゾーンとシューベルト。
コンクールのファイナルでの演奏は「死と乙女」。
何度も聴いているこの四重奏だが、今日の演奏は終始、静寂感が漂い端正だ。
聞き慣れた第二楽章の変奏曲は当然、そのメロディーで聴衆を酔わすだけの演奏ではない。
第一バイオリンが終始リードする事は変わらない。しかし、控えめの響きは8つある変奏をきめ細かく弾き分ける。
なるほど、四重奏の楽しみとはこういうことか。
豊かな和音の進行であることは変わらないが、
4つの音の微妙なからまりは、
どの変奏の場面でも、各々明快に聞き分けられるほど繊細だ。
by leporello1
| 2017-12-19 22:41
| music
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