2004年 12月 31日
プルチノ・デッラ・ミネルバ |
ローマ、サンタ・マリア・ソプラ・ミネルバ教会はローマには珍しいゴシック様式(内部)の教会として有名、と同時に教会前の広場に立つベルニーニのデザイン、「象の背に乗るオベリスク」も多くの人に知られている。
しかし、この象、「プルチノ・デッラ・ミネルバ」と呼ばれ、意味はなんと「ミネルバのひよこ」。象が何故、ひよこなのか、そんな記事を読んでいると、もっと驚いた事に、ボクにとって興味津々の情報を、このサイトは教えてくれた。
( 岡本正二さんのサイト、http://highskyblue.web.fc2.com/addendum/minerva_chick_j.htm)
ベルニーニのデザインのヒントは「ヒュプネロトマキア・ポリフィリ」にあったのだ。小説の中で主人公ポリフィリはオベリスクを担いだ象に合う、その場面の挿絵から、ベルニーニはプルチノ・デッラ・ミネルバをデザインし、依頼者である法王アレッサンドロ7世に捧げた。
15世紀末の奇書は17世紀半ばの大建築家であり彫刻家ベルニーニはもちろん、時の法王アレッサンドロにとっても大きな関心事。つまりこの奇書は発刊150年後のバロック時代の知識人、芸術家の多くにも愛読されていたと言う事。
04/12/31foli@ "豚"が"ヒヨコ"になってしまったのですね(笑)。ベルニーニの象、実物は知らなかったのですが図版をみるとホントに可愛いですね。1630年にローマに運ばれてきた象をベルニーニは観察してこの彫刻を実現させたのでしょうか。実物がみたいです^^。
nao シチリア・カターニアで同じような象のオベリスクを見たことがあるなあ。。。と思い出していたら、岡本氏のサイトにちゃんとありました。
http://members.aol.com/...
面白いですね。
05/1/16leporello foliさん、初めまして、leporelloです。
サンピエトロのオベリスクの移動と建立には140頭もの馬が必要だったそうですから、このオベリスクの移動には本当に象が使われたのかもしれませんね。面白いのは、15世紀末のヒュプネロトマキアにすでにこの図版が登場していたことです。プルチノ・デッラ・ミネルバの建設は当時、六本木ヒルズ以上の関心を読んだイベントだったことは間違いありません。
leporello naoさん、こんにちわ。シチリアはローマに負けぬ祝祭都市。カターニャの象は何ともリアル、面白いですね。ボクはまだ実物を見ていませんが、この台座もまた気になります。当時、最先端のデザインだったのではないでしょうか。
by leporello1
| 2004-12-31 01:50
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