2009年 05月 15日
恵比寿、目利きの街 |
雨上がりの休日、友人たちと街歩きをしました。
恵比寿・代官山地域のお店見学ですが、借り手のいなくなったオフィスや工場・倉庫、無味乾燥なトイレ台所付きアパートの一室を、売り手は自流のセンスでインテリアをデザインし、個性的なショップとして展開する、そんなお店の数々を見て歩きました。
代官山では、今を生きる若者たちのセンスとエネルギーが、恵比寿では、好不況あるいはジェネレーションに関わらないおおらかで自由なライフスタイルが感じられます。
さらに、これもまたジェントリフィケーションの一端と安易に論評する専門家的視点とは異なる、ある種の主客を逆転させる新鮮で快いイメージが湧いてくる、すてきな散歩だったのです。
これをどう説明したら良いのだろうか、まだ明快にはならないが、書き続けることにする。
思い出すのは2年前のヴェネツィア・ヴィエンナーレでの「オタク」、建物や商品が街をつくるのではなく、個々人の趣味の集積が街を生むというテーマです。
もちろん恵比寿・代官山はアキバとは異なります、当然、谷根千とも。
しかし、街を生み出す主体は、もう、投資者・計画者の戦略ではない。
ここでは、これ見よがしのチープでキッチュなものは浮き上がっていて嫌われる。
見ようとしなければ、見えないもの、見たくなければ見なくても良い、そんな、生活者の趣味・センスが主導となる街。
これが今日の恵比寿・代官山のイメージです。
ここでは多分キーとなるのは、従来の投資者・計画者ではなく、古来の目利きや旦那たち、よく生きる人達のライフスタイルではなかろうか。
by leporello1
| 2009-05-15 19:49
| take a walk
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