2009年 02月 01日
環境消費 |
東京の眺望を読んでくれた友人からクレームがついた、よく判らないと。
高層、中層相乱れ無味乾燥なビルが犇き合うだけの眺望からは何の物語も想像できず寂しいと書いたのだが、友人は眺望はまだいいが、ビル一つ一つが益々悪くなることが問題、その事を書いてくれと言われた。
確かに問題は商品化した建築デザインにあるのだろう。
本来200年、300年と継続し社会的要請に答え、人間生活にリズムを与え、物語を生み出し、記憶を包む建築は今や賞味期限付きのコマーシャルツールか消費財。
デザインのディシジュンポイントは差異・差別化とコストバフォーマンス。
やがて眺望は高齢化した高層マンションスラムか粗大ゴミの廃墟。そんな眺望誰も見たくない。
環境保護は重要だが、50年先の空間をバブル化する環境消費が問題だ。
by leporello1
| 2009-02-01 20:37
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